豪華,かつ親切な「衛星地図帳」

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 よく、「ニュースが分かる地図帳」のようなタイトルで、時事問題の解説をしたものや、簡単な統計地図が並んでいる本を見かけるが、そうした本とは一線を画した、本格的な衛星画像の読図指南の本。
 総勢118のテーマで内容の解説に加えて、「画像が教えてくれること」という小窓で、道の一本一本、建物や川などを指摘して、それが何を意味しているのかを解説しているところが、先生が書いた本らしいところである(編著者は慶応義塾の中学の先生)。
 筆者自身、「Google Earthで地形を楽しむ」という連載を雑誌で行っていて、常にネタを探しているが、目の付け所が自分とはまた違っていて参考になる。それぞれのテーマについての参考文献も載っているので、地理の授業のネタ作りにはちょうど良い。
 主に衛星写真を提供しているのは日本の陸地観測衛星「だいち」。紹介されている場所をGoogle Earthで眺めてみるのも楽しいので、中心位置の緯度経度情報を乗せてもらえるとさらに親切だったような気もする。
 本書に関連する公式ブログはこちら。
 http://hypermedeia.blogspot.com/2010/09/blog-post.html