歴史で読み解く日本地理

図説 歴史で読み解く日本地理

図説 歴史で読み解く日本地理

 著者は、今年、「岩崎弥太郎と三菱四代」(幻冬舎新書)(→書評へ)でヒットを飛ばした現役の都立高校の先生。
岩崎弥太郎・・・」が面白かったので、図書館でこの人の著作を調べたらヒット。
定番の地名の由来から、城の立地、県境をめぐるエピソードや「歴史の舞台」まで、本当に色々詰まっているにもかかわらず、くどくない。1つのエピソードがちょうどいい長さで、図説を交えて紹介している。地理好きは、「もっと地図を」と思うかもしれないが、これはあちこちで「使える」。出版が、教科書でおなじみの東京書籍。もう少し安く、薄くして副読本にしたら・・・・いや、こういうのは好きな子がリラックスして読むから面白いのかなあ・・・。
 深すぎず、硬すぎず、どこから読んでも面白い。誰かに話したくなること請け合い。