集客都市

集客都市―文化の「仕掛け」が人を呼ぶ

集客都市―文化の「仕掛け」が人を呼ぶ

 終戦直後の京都の人口は80万人だった。それが膨張し、現在は140万人。今後30年かけて80万人程度に戻るが、かつての街中に人が集まる都市ではなく、スカスカの都市になるはず。未体験の「人口減少化」を迎えるとるべき方策として、欧米は「移民の受け入れ」という選択をしたが、日本はそれはないだろうと筆者は予測する。ならば、そこに「住んでいる人」を増やすのではなく、観光、仕事等々含めて「集客人口」を維持し、増やすことで都市の「にぎわい」を取り戻すためにはどんな仕掛けをすればよいのかを提案する。
 国家戦略として集客に臨むシンガポール、各種テーマパークの成功等、事例があちこちに飛びすぎる感もあるが、「都市政策=住んでいる人のためのもの」「都市の活性化=住民の利益」という考えにとらわれず、「ユーザーのための都市」という考え方には興味を持つ。

富士市立中央図書館518.8