「タワーマンション」が抱える意外なリスク

 

高層難民 (新潮新書)

高層難民 (新潮新書)

 9月1日に、ラジオで筆者が大変興味深い話をされていたので買ってみました。

「防災・危機管理ジャーナリスト」を名乗るだけあって、数字を駆使して全体に説得力を持たせています。こういう本は「教材」を作る事を生業としている我々にはとして大変ありがたいです。以前、このコラムでも紹介した東京のオフィスビルガイド、『不動産は値下がりする!』(江副浩正著)と併読するとよいかと思います。

いろいろ教訓がありますが、「なるほど」と思えたのは震災時に猫も杓子も学校に避難してはいけないということ。街中の学校では最悪「炎の壁」に取り囲まれてしまいます。まずは火の粉が飛んで来ない「広域避難所」へ逃げるのがベター。そういえば、うちの近所の広域避難所ってどこだったけ・・・・・。学校では防災係をしていても、なんか身の回りに疎い事を実感しました。