金持ちヨーロッパのエンジン
南米ポトシ銀山―スペイン帝国を支えた“打出の小槌” (中公新書)
- 作者: 青木康征
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2000/07
- メディア: 新書
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大航海時代の昔から、銀山としての歴史がある。
いかにコンスタントにインディオを働かせ続け、銀の生産を確保するか。「輪番式強制労働」といわれたシステムがインディオ達にどう浸透し、そして彼らの社会を破壊したのかが主なテーマである。
深夜勤、休日出勤を繰り返し、働けど働けど楽にならない人がいる一方で、とてつもないお金持ちが「セレブ」な暮らしを謳歌する現代社会。「グローバリゼーション」という名の世界収奪システムを考える時、南米とヨーロッパ、アジアをつないだ富の移転に学ぶところは少なくないのではないか。