金持ちヨーロッパのエンジン

 地理では「ボリビアの銀・錫鉱山」としておなじみのポドシ。
大航海時代の昔から、銀山としての歴史がある。
いかにコンスタントにインディオを働かせ続け、銀の生産を確保するか。「輪番式強制労働」といわれたシステムがインディオ達にどう浸透し、そして彼らの社会を破壊したのかが主なテーマである。
 深夜勤、休日出勤を繰り返し、働けど働けど楽にならない人がいる一方で、とてつもないお金持ちが「セレブ」な暮らしを謳歌する現代社会。「グローバリゼーション」という名の世界収奪システムを考える時、南米とヨーロッパ、アジアをつないだ富の移転に学ぶところは少なくないのではないか。